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2006年新年号(Vol.o28)/04


仕事に関する四つのこと

 〔 ワイズサービス 代表・組織コンサルタント 矢田 祐二 〕



■はじめに
 新社会人や今の仕事に悩んでいる人に、ぜひ知っていただきたい「仕事」に関する四つのことがあります。その四つを知ることは、自分の仕事や人生をより高いものにしてくれます。

■その一、仕事は自分を磨く手段である
 仕事やそこから得られるお金のために、勉強や自分を成長させているわけではありません。
 自分を磨き日々成長させるために仕事をするのです。決して取り違えてはいけません。仕事とは自分を成長させる手段なのです。
 逆にこの手段である仕事を目的と取り違えると、仕事は急激につまらないものとなります。
 たとえば、社内での『土曜日の研修会』を「勉強できるよい機会だ」と考えるか、「休みが減る、手当は出るのか」と考えるかでは、その時間の充実度や得るものの差は当然大きくなります。
 福沢諭吉著『学問のススメ』のなかで、「餌をとり巣を作り子を育てるということは蟻でもできる。人はこの蟻同様の行為のみで満足してはいけません。人々がこの蟻同様の行為のみで満足している限り社会が良くなるはずはありません。」と述べています。
 自分自身と社会をより良くするために、仕事という手段を通じ自分を磨いていることを忘れてはいけません。

■その二、仕事とは本来つまらないものである
 仕事というその行為だけをみると、新入社員だけでなく、社長の仕事でさえもつまらないものといえます。
 この仕事を楽しいものにするためには、早く自分の人生の目的や目標を持つことです。そして、仕事を早く覚えることです。
 仕事の先に目的があると、仕事は本当に楽しいものとなります。この目的がないと、手段である仕事はつまらないものとなります。
 また、仕事というものはある程度自分自身でできるようにならないと、つまらないものです。
人から口を出される状況を脱し、社内の数少ない楽しい仕事の優先権を得るためにも、勉強して早く実力をつけることです。
 仕事という手段はつまらないものとして理解し、楽しめる自分に成長していきましょう。

■その三、プライベートと仕事は分けられない
 「個人としての活動」であるプライベートと、「人間社会における活動」である仕事を分けて考えてはいけません。
 「個人としての活動」では、読書や旅行などの趣味、子育てや家族の一員という役割、これらを通じ学び考え、時に自分を客観視し、人生を考え再構築を繰り返し日々精進します。
 「人間社会における活動」では、社会における自分の役割である仕事を通じ、自分を磨き自分自身の成長と社会をより良くするために日々精進します。
 この「個人としての活動」も「人間社会における活動」も、どちらも自分の人生を意味あるものにするために必要です。どちらか一方だけでなく、どちらも努力と勉強、そして充実を必要とする両輪のような関係であるといえます。
 夫婦関係や健康状態が良くなければ、仕事もうまくいきません。逆に仕事がうまくいかないと、家庭の雰囲気も悪くなります。
 人間は、それを区別できるほど器用な生き物ではありません。どちらにおいても成功してこそ人格と充実した人生が成り立つものです。
 仕事とプライベートの区別のための努力は得ることが少ないことを理解し、どちらにも成功を求め、どちらにも正面から努力することです。

■その四、組織とは本来曖昧なものである
 人間は曖昧です。その人間の集まりが組織ですから、組織とは本来曖昧なものです。
 組織は、何かのルールや約束事で動いているような勘違いをしそうですが、そのようなものは、組織においては殆どありません。組織の動きや現象の多くが人間関係や感情という目に見えない曖昧さで決定づけられています。その曖昧さに目をとられすぎると、極めて効率の悪いことに時間を使うことになります。
 まずは、組織とは曖昧なものであり、絶えず問題を抱えているという変化の状態にあることを理解することです。そのなかで、本当に重要なことを考え、自ら行動を起こすことです。
 組織は、自分を磨くには最高の場であり、自分や人生をより尊いものにしてくれます。



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